《じっくり解説》家庭礼拝とは?

家庭礼拝とは?

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家庭礼拝…

「私と私の家とは,主に仕える」(ヨシュア24:15).家として主に仕えることを最もよく示し,神こそ家庭の見えざる主であることを家族が共に確認し,主をたたえ,主を喜ぶ場が「家庭礼拝」である.<復> この時代,様々な要因によって家庭が危機に瀕している.家族全員がそろう時間が取れないという家庭が多くなっている.クリスチャン・ホームを有名無実にしないためにも,家庭礼拝の時間を確保すべきである.<復> 家庭礼拝を継続していく上で,最も大切な鍵は,キリスト者の親の信仰の姿勢にある.もし親が,家庭礼拝をそんなに大したことではないと思っているなら,とうてい続かない.家庭礼拝の成功は,「それは,家庭にとって欠くことのできないものである」という親の確信にかかっているのである.<復> 1.家庭礼拝の祝福.<復> 家庭礼拝は,多くの祝福をその家庭に,そして教会にもたらす.<復> (1)家族が共に主を見上げることにより,真の一致が家庭に与えられる.(2)主の愛を共にいただき,互いの愛がさらに高められ,深められていく.(3)共に十字架の主を仰ぎ,主からの赦しを与えられ,共に心砕かれて互いに赦し合う場を見出す.(4)祈り合い,祈りの答を報告し合うことにより,今も主は生きておられることを確認し合い,主への信仰と愛をかき立てられる.(5)そこで子供たちは,真の信仰に導かれ,成長させられていく.(6)家庭礼拝で家族を主に結び付けている家長は,教会においても,良き指導者になることができる.Ⅰテモテ3:4,5,12によれば,教会の牧師,役員にとって,家庭をよく治めていること,すなわち家庭礼拝をもって家族を主に結び付ける働きが,教会を治めることの前提になっている.家庭礼拝の軽視は,公的な礼拝の軽視,堕落につながるのである.(7)家庭礼拝で訓練されている子供たちは,公的な礼拝においても十分その恵みを理解し,味わい,静かにしていることができる.<復> 2.家庭礼拝の実際.<復> 家庭礼拝は,食前にささげる感謝の祈りではない.個人的に持つ祈りの時(デボーション)でもない.また,家庭集会とも違う.それは,家族がそろって神を礼拝するために,定期的に,継続的に持つ集いのことである.具体的には,次のように行われる.<復> (1) 時:家族が全員そろう時間が最も良い.それぞれの生活のリズムが違う今日の家庭生活にあっては,家族の全員が協力し合い,犠牲を払い合わなければとうてい確保できない.要は,毎日続けられる時間帯を探し,調整することである.<復> (2) 長さ:毎日続けていくためには,あまり長時間にならないことが秘訣である.10—15分ほどが適切であろう.休日などは,少し長めにしてもよいだろう.どんなに楽しく盛り上がってきても,定めた時間には終るようにしたいものである.そうでないと,どこかで無理,負担が出てきて,次第に重荷になってくるからである.<復> (3) 内容:欠くことのできない内容は,聖書の朗読,学びと祈りである.その他,賛美,暗唱聖句などを入れることができる.(a)賛美.1曲だけでよいだろう.子供が一緒の場合は,子供賛美歌を歌うのもよい.しかし,一般の賛美歌でも,子供たちは十分歌える.あまり子供に焦点を合せるとマンネリになり,恵みも薄くなることがある.あくまでも子供中心ではなく,主中心にして,主をたたえる礼拝的な賛美歌を選曲することが望ましい.(b)聖書.基本的には聖書そのものを読む.しかし,子供がまだ小さく,とてもついていけない時には,「聖書物語」などを読むこともよいだろう.聞いてもわかりやすい現代的な訳の聖書もよい.聖書を1章,もし長すぎれば区切って読む.その後で,感じたこと,教えられたところを語り合えば,良い学びの時になる.読んだ中から,幾つかの質問をすれば,子供の理解の度合がわかる.子供は質問を非常に喜ぶものである.聖書を読む時には,連続して読み進むこと.聖書を読んでから,説教調の教え,小言は不要である.共にみことばを楽しみ,恵まれる時としてこの時を過そう.(c)補助的な読み物.毎日のみことばと,それに関する短いメッセージが出ている本が出版されている.これらを上手に利用すれば,良い助けになる.朝は聖書朗読,夕はこうした本というように使い分けるとよいかもしれない.家族構成によって,子供中心,青年中心,一般向きと選ぶことができる.(d)暗唱聖句.みことばを暗唱することには大きな祝福が伴う.その秘訣は繰り返しにある.(e)祈り.家族そろって主の前に出て祈る時ほど,心が一つにされることはない.家族の問題を,また,親族のために,友人たちのために,教会のために,その日その日の課題を出し合って祈る.祈りに答えられる主を,家族そろってたたえる喜びは大きいものである.<復> 3.家庭礼拝への提言.<復> (1) この時間は,親が子供を叱りつけたり,教訓を垂れたりするものではなく,共に主の前に出る時であることを忘れないようにする.<復> (2) 家庭礼拝では,継続が最も大切である.様々な事情が出てくるであろうが,例外をつくらないで,それをあくまでも優先させることである.一度例外をつくると,次々と例外的事情が出てきて,そのうちに中断されてしまう.来客があれば,その人も加えて行うことである.<復> (3) あまり杓子定規に時間や内容を決めすぎると,続けにくくなる.続かないと挫折感を味わうことになる.時間にも幅を持たせ,内容もハプニングを許す.その時々で,変化を持たせる柔軟さが必要である.<復> (4) 家長がキリスト者である場合には,主導権を彼が持つのがよいだろう.責任の所在を明確にしておくことが,継続の大切な鍵である.<復> (5) 家庭礼拝を始める時期は,今である.子供がまだ小さいから,今はまだ忙しすぎるから…と一日延しにしていたのでは,とうてい始められない.今すぐ,この祝福に満ちた家庭での礼拝を始めることをお勧めする.→礼拝,クリスチャン・ホーム,子供の養育.(横山幹雄)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社