《5分で分かる》主の日,キリストの日とは?

主の日,キリストの日とは?

スポンサーリンク

主の日,キリストの日…

[英語]Day of the Lord, Day of Christ.「主の日」([ヘブル語]yo^m YHWH),「キリストの日」([ギリシャ語]he~mera tou kuriou).<復> 1.旧約聖書における「主の日」.<復> 旧約聖書における「主の日」とは,主が圧倒的な力を持って直接介入される時を指す用語である.戦場でのイメージを思い浮べてみるとわかりやすい.ある町が敵軍に包囲されて滅亡寸前の時,町が王に援軍を求め,王が圧倒的な力を持って助けに来た場合,王は敵を撃滅し,追い払い,町を助ける.その日は味方にとっては歓喜の日,祝福と平和の日,敵にとっては破滅の日となる.実は,イスラエルの本当の王は神御自身なのである.イスラエルが苦戦している時に神は助けて下さる.出エジプトの時の神のみわざを見よ(出エジプト8:22,14:13,14).このように歴史上すでにしばしば「主の日」は到来しており(アモス5,6章,オバデヤ15,16節),アモスは,イスラエルやユダさえも「主の日」のさばきから逃れることはできないと預言した.<復> しかし「主の日」は本来,主が来られる終末の時を意味している.それゆえに旧約聖書では「終わりの日」(イザヤ2:2,エレミヤ23:20,48:47,ホセア3:5,ミカ4:1)とも言われ,また「その日」(イザヤ11:10,エレミヤ33:15,ヨエル1:15)とも呼ばれている.<復> 主の日には主が直接介入されるので,全宇宙は従来の枠組み(パラダイム)が大変動を起して,新しい枠組みを形成する(今日でも世界大戦や革命が終了すると同様なことが起るのと似ている).主の日の到来によって以下の事態が生じる.(1)聖霊の授与(ヨエル2:28,29).(2)敵対する諸国民に対するさばき(ゼカリヤ14章).(3)イスラエルの栄光の日(アモス9:11‐15).(4)平和の確立(イザヤ2:2以下).(5)新天新地の確立(イザヤ65:17).<復> 2.新約聖書における「主の日」.<復> 新約聖書においては,キリストの誕生,みわざ,苦難,復活という一連の神の働きのうちに,ある意味で「主の日」の到来を見ることができる.「しかし,わたしが,神の指によって悪霊どもを追い出しているのなら,神の国はあなたがたに来ているのです」(ルカ11:20).「『そら,ここにある.』とか,『あそこにある.』とか言えるようなものではありません.いいですか.神の国は,あなたがたのただ中にあるのです」(同17:21).<復> しかし,キリストが神の栄光をもって再び来られる再臨の日こそ,真の意味で「その日」であり(マタイ24:36),「キリストの日」である(ピリピ1:6,10).この日がいつ来るかは誰にもわからない(マタイ24:36)が,種々の前兆(偽キリスト,戦争,地震,偽預言者,不法,背教など)が現れる(マタイ24:3以下,Ⅱテサロニケ2:2以下).前兆は混乱を特徴としており,旧秩序の崩壊を示す(ノアの洪水の前にも大きな混乱があったのを思い起させる).その後,旧創造が完全に神の意思に従う新創造が完成するのである.それは,(1)救いの完成の日(ピリピ1:6,10,11).(2)最後の審判の日,神の怒りの日(マタイ10:15,ローマ2:5,16,Ⅱペテロ3:7).(3)復活の日(ヨハネ6:39).(4)悪魔の最終的敗北の日(黙示録20章)である.→終末論,再臨.<復>〔参考文献〕『新聖書・キリスト教辞典』いのちのことば社,1985;Evangelical Dictionary of Theology, Baker, 1984 ; New Concise Bible Dictionary, IVP, 1989.(大山武俊)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社