ラザロとは?
ラザロとは…
エルサレム近郊ベタニヤのラザロは、姉妹マルタ、マリヤとともに裕福に暮らしていた。イエスのたとえ話の物乞いラザロとは無関係である。
ラザロの病気の知らせでイエスがベタニヤに着いたとき、彼はすでに4日前に亡くなっていた。イエスは悔やむマルタに「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きる」と約束する。しかし妹マリヤまでもが悲しむのを見たイエスは、墓石を取りのけさせ「ラザロよ。出てこい」と叫ぶ。ラザロは蘇生して墓から出て来る。
ラザロの蘇生は、キリストによるわれわれの復活の希望をさし示すが、キリスト自身の復活と同じではなく、ラザロはその後再び肉体の死を迎える。
(出典:岸本紘『聖書人物伝 これだけは知っておきたい127人』フォレストブックス, 2013, 200-201p)
