《3分で分かる》セブンスデー・アドベンティストとは?

セブンスデー・アドベンティストとは?

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セブンスデー・アドベンティスト…

[英語]Seventh‐day Adventists.セブンスデー(Seventh‐day)とは第7日目,つまり土曜日のことである.アドベンティスト(Adventist)とは「再臨待望者」という意味で,キリストの再臨を熱心に待ち望んでいる者を指す.この教派は1845年に米国で誕生した.<復> 他の正統的なキリスト教会と一致する教理もあるが,二つの点で大きな相違が見られる.(1)第7日目(土曜日)安息日.旧約聖書がそのように教えているので,土曜日を安息日として守る必要がある.(2)旧約聖書の食事規定は現在も守る必要がある.このため豚肉などを食することはできない.また食べるべきでない動物肉がどのように入っているか実際には判明しないので,大豆たん白などから作ったものを食する.つまり菜食主義となる.今日の自然食ブームよりもはるか以前から,食物の適正について唱え,同時に自家製法を確立していた.<復> 次にこの教派のキリストの再臨待望についてであるが,このことに関しては米国人ウィリアム・ミラー(1782—1849年)の影響が大きい.ウィリアム・ミラーはキリスト再臨の日を特定して予告した.最初その日を1843年3月21日(春分)から1844年3月21日までの時としたが,実現しなかったため,1844年10月22日に設定し直した.しかしどちらも期待したような形で実現しなかったので,彼の信奉者であったエレン・グールド・ホワイト夫人が第7日目安息日を守らないために実現が阻まれていると解釈して,ここにセブンスデー・アドベンティスト教会が誕生した.再臨の日時を特定することは放棄された.現在,米国ワシントンに世界本部があり,世界中で約550万人以上の信徒を有する.日本には「セブンスデー・アドベンチスト教団」がある.<復> 日本での働きは1896(明治29)年,グレンジャー,大河平両牧師によって始められたが,第2次大戦中,同教会の再臨の信仰が治安維持法違反であるとして1943(昭和18)年9月に全牧師と信徒の一部が一斉検挙され,翌年6月には礼拝,集会,伝道のすべての活動が禁止され,教会の閉鎖と解散を命じられる.戦後,信教の自由が認められると同時に教会財産が返還され,教勢の拡大に再び乗り出した.現在,東日本教区,西日本教区,沖縄教区の3教区に分けて牧会を中心に布教活動をしている.これと並行して,学校(三育学院など),ラジオ・テレビ放送,文書伝道などの働きも活発である.また医療活動(東京衛生病院など)のほか,「5日でタバコがやめられる」の禁煙運動や健康食品の事業などユニークな働きを行い,健康問題でも積極的に貢献している.→アドベンティズム,ホワイト.<復>〔参考文献〕曽根暁彦『アメリカ教会史』日本基督教団出版局,1974;『キリスト教年鑑』キリスト新聞社;the New International Dictionary of the Christian Church, Paternoster, 1974.(大山武俊)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社