《3分で分かる》使徒信経(信仰宣言)とは?

使徒信経(信仰宣言)とは?

使徒信経(信仰宣言)…

[ラテン語]Credo,[英語]The Profession of Faith,[ドイツ語]Glaubensbekenntnis.ローマ・カトリック教会のミサの中で告白される信仰宣言のことで,第3トレド教会会議(589年)において初めてミサに取り入れられた.この信仰宣言のことばは,コンスタンティノープル信経(プロテスタント教会では17世紀末以来,ニカイア・コンスタンティノポリス信条とも呼んでいる)に基づいている.ミサ典礼の中でコンスタンティノープル信経が信仰宣言として取り入れられたのは,6世紀初めの東方教会が最初であり,ニカイア総会議で決定した信経よりも一般的となった.西方教会では「聖霊は父と子とよりいで」という箇所に,もとの信経(381年)にはなかった「子とより」([ラテン語]フィリオクェ)が付け加えられ,この語を巡って論争が続いた.<復>「信仰宣言<復>われは信ず,唯一の神,<復>全能の父,天と地,見ゆるもの,見えざるものすべての造り主を.<復>われは信ず,唯一の主,神の御ひとり子イエズス・キリストを.<復>主はよろず世のさきに,父より生まれ,<復>神よりの神,光よりの光,まことの神よりのまことの神.<復>造られずして生まれ,父と一体なり,すべては主によりて造られたり.<復>主はわれら人類のため,またわれらの救いのために,天よりくだり,聖霊によりて,おとめマリアより御体を受け,人となりたまえり.<復>ポンシオ・ピラトのもとにて,われらのために十字架に付けられ,苦しみを受け,葬られたまえり.<復>聖書にありしごとく,三日目によみがえり,天に昇りて,父の右に座したもう.<復>主は栄光のうちにふたたび来たり,生ける人と死せる人とを裁きたもう,主の国は終ることなし.<復>われは信ず,主なる聖霊,生命の与え主を,聖霊は父と子とよりいで,父と子とともに拝みあがめられ,また預言者によりて語りたまえり.<復>われは一・聖・公・使徒継承の教会を信じ,罪のゆるしのためなる唯一の洗礼を認め,死者のよみがえりと,来世の生命とを待ち望む.<復>アーメン」.<復> この信仰宣言文は,第2リヨン公会議(1274年)とフィレンツェ公会議(1439—42年)において西方教会と東方教会双方によって承認された.→カルケドン総会議,ニカイア総会議,信条・信条学,信仰の告白,信徒信条.<復>〔参考文献〕H・デンツィンガー編,A・シェーンメッツァー増補改訂『カトリック教会文書資料集』エンデルレ書店,改訂3版1988;倉田清/波木居純一『仏英独日対照現代キリスト教用語辞典』大修館書店,初版1985;カルメル修道会編『カトリック祈祷書 祈りの友』中央出版社,初版1980,第8版1988;Bray, G., Creeds, Councils & Christ, IVP, 1984.(太田良一)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社