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《3分で分かる》初穂とは?

初穂とは?

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初穂…

1.旧約聖書において. 新改訳聖書において「初穂」と訳されるヘブル語は,「ビックーリーム」(bikku^ri^m)と「レーシース」(re~’s▽i^t_)の2語である.後者はレビ23:10とエレミヤ2:3の2箇所で「初穂」と訳出されるが,必ずしも初なりの作物に限らず,加工された農産物,ぶどう酒,油,羊毛などにも適用されるので(申命18:4),通常は「初物」と訳される.それに対して,前者は加工される前の農産物の初物を指す.初穂は,主へのささげ物として,刈り入れの祭(または七週の祭とも呼ばれる)の時にささげられた(出エジプト23:16,34:22,レビ23:9‐17,民数28:26,申命16:9‐12).それゆえに,刈り入れの祭は「勤労の初穂の刈り入れの祭」(出エジプト23:16)と呼ばれ,「初穂の日」(民数28:26)とも言われる.しかし,初穂をささげることが,刈り入れの祭の時に限られたのかどうかは定かではない(出エジプト23:19,レビ2:14は刈り入れの祭以外の場合に言及しているのかもしれない).いずれにしても「土地の初穂の最上のもの」(出エジプト23:19,34:26)でなければならなかった.初穂を主にささげる宗教的な理由は言明されていないが,動物など最初に生れる初子は主のものであるので,聖別されなければならないというのと同じ考えによるものと思われる(出エジプト13:2).また初穂の奉献は単なる収穫感謝ではなく,それを通して救済の歴史が回顧された(申命16:12,26:1‐11). 2.新約聖書において. [ギリシャ語]アパルケー(aparche~)は新改訳聖書において通常「初穂」と訳される(ローマ11:16では「初物」,16:5では「最初の人」).新約聖書がこの語を用いる場合,8回中5回までが人間についてであり(ローマ11:16,16:5,Ⅰコリント16:15,ヤコブ1:18,黙示録14:4),残りのうち2回が復活のキリストに関して(Ⅰコリント15:20,23),1回が御霊に関して(ローマ8:23)使用されている.そのいずれも,「時間的に最初のもの」,あるいは「質的に後続のものを保証するもの」という比喩的な意味で用いられている.このうち復活のキリストについては,キリストの復活がちょうどレビ23:20に言及される初穂のパンをささげる儀式と時期的に重なり,またコリント人への手紙第1の執筆時期とも重なるところから,この比喩が用いられたと言われる(復活のキリストに関する別の表現は,コロサイ1:18,黙示録1:5に[ギリシャ語]プロートトコス〔pro~totokos〕「初子」として表現される).聖書時代の祭,復活.(山下正雄)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社
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