《3分で分かる》教会戒規とは?

教会戒規とは?

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教会戒規…

教会員の生活の秩序と純潔を保つために法規を適用すること,教会が教職及び信徒に与える処罰,を言う.<復> 1.その根拠.<復> 根拠は聖書であって,実例としては,(1)罪を犯した兄弟に対する処置(マタイ18:15‐17),(2)父の妻を妻としている不品行な者に対する処罰(Ⅰコリント5:1‐13),(3)神を汚した者に対する態度(Ⅰテモテ1:20),(4)キリストの教えのうちにとどまらない者に対する処置(Ⅱヨハネ9‐11節)などを挙げることができる。<復> 2.その歴史.<復> (1)初代教会は,パウロやヨハネの記述に見られるように,聖書とイエス・キリストに従わない教えと行動に走った者に敢然とした処置を取った.(2)4世紀の初め頃から教会の教権階級制度が発達し,破門,痛悔,告解などの信徒に対する処断の権限は,完全に司祭の手中に置かれるに至った.中世においては,懲戒権は完全にカトリック教会のものとなった.(3)プロテスタント宗教改革以後,英国教会を初めとするヨーロッパにおける国教会では,教会員を処罰することは市民権を剥奪することを意味していたため,それはほとんど不可能であった.(4)これに対して,ヨーロッパやアメリカのフリー・チャーチでは,概して,戒告,陪餐停止,除名などの処分がなされている.<復> 3.その目的.<復> 戒規は極めて重要であり,かつ必要である.その目的は,(1)教会の中から罪を取り除くこと,(2)キリストの誉れを守ること,(3)教会の純潔と建徳を維持すること,(4)罪を犯した者を回復させることである.<復> 4.その内容.<復> (1)カトリック教会では,教会刑罰と呼ばれる詳細な規定がある.例えば,懲戒罰(破門,聖務停止,聖職位剥奪など),補償的教会罰(出入停止,教会墓地への埋葬拒否,罰金など)である.(2)プロテスタント教会では,教派によって内容は多少異なるが,教職に対しては,戒告,停職,免職,除名など,信徒に対しては,戒告,陪餐停止,除名などが含まれている.<復> 5.その様態.<復> 戒規の執行に当って心しなければならないことは,(1)敬虔な態度,(2)思慮深く,分別のある態度をもってすることである.執行者は常にその目的をわきまえ,教会の徳を建てるために,誤った処置をすることがないようにするべきである.<復> 戒規は常に聖書に基づくもの,あるいは聖書に基づいて教会が定めた規約や実践にそうものでなければならない.また,教会の処罰に服し,真実な悔い改めを示す者に対して,教会は常に寛大な心で彼を赦し,回復させなければならない.→教会政治.(竿代忠一)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社