《3分で分かる》慈善とは?

慈善とは?

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慈善…

[ギリシャ語]エレエオー(動詞),[ギリシャ語]エレオス(名詞).困っている人へのいつくしみや善意.困っている人を助けるために具体的な援助をすること.旧約聖書の律法の根底には,神のいつくしみと善意が流れていると言えよう.貧しい者や在留異国人のためにもいつくしみに満ちた配慮がなされている(レビ19:9,10).さらに,慈善の行為が,貧しい者や在留異国人がいつくしみを受けるだけでなく,慈善を行う者自身が神の祝福にあずかる恵みの行為としても位置付けられている(申命24:19).ナオミの嫁としてベツレヘムに来たモアブ人ルツは,生活のために落ち穂を拾い集めなければならなかった.ルツは主の摂理の導きのもとにボアズの畑に導かれて落ち穂を拾い集めた.こうして,異国の地モアブでの生活に破れて故郷に帰って来たナオミとその嫁ルツの生活は支えられた.そればかりでなく,モアブの女ルツにいつくしみの心を注いだボアズは,謙遜で賢い女ルツを妻として迎えることになった.そしてこの二人は,救い主イエス・キリストの系図に加えられるという大いなる祝福にあずかっている(マタイ1:5).<復> 律法の完成者であるイエス・キリストの生涯こそ,いつくしみと善意に満ちたものであった.イエス・キリストの行われた奇蹟は,そのほとんどが,困っている人々,貧しい人々へのいつくしみの現れとして行われている.マタイ25:31‐40において,主イエスは,主に従う者の歩みが,いつくしみと善意を人々に与える歩みであることを教え,警告しておられる.そこでは,御国を継ぐことができるのは,人々にいつくしみと善意を具体的に現した者であり,人々にそのようにすることは主に対してすることであると言われている.<復> 慈善は聖霊の賜物の一つとしても挙げられている(ローマ12:8).そして,慈善を行う人は喜んでそれをするように命じられている(ローマ12:8).慈善は新約の教会にとっても,大切な使命の一つである.やもめを助け,孤児の世話をし(Ⅰテモテ5:16,ヤコブ1:27),困っている人を助けることが求められている.初代教会以来,教会は真剣に慈善の働きに取り組んできた.福音の本質の中に慈善が含まれている.福音の中に神のいつくしみと善意を経験した者は,福音をゆだねられ,福音に生き,福音を宣べ伝える時,当然の結果として慈善に生きる者である.そしてさらに,特別に聖霊の賜物として慈善の賜物を与えられている者は,特別に慈善に生きる者として召されていると言えよう.社会鍋は救世軍によって行われている慈善事業の一つである.→善,愛,あわれみ,ボランティア活動.(千田次郎)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社