《3分で分かる》グレイアム,ウィリアム・フランクリンとは?

グレイアム,ウィリアム・フランクリンとは?

グレイアム,ウィリアム・フランクリン…

[英語]Graham, William Franklin.1918年— 日本では一般にビリー・グラハムと呼ばれている今世紀の代表的な福音派の大衆伝道者.アメリカ南部ノース・カロライナ州の農家の出身,16歳で入信,後ボッブ・ジョウンズ大学,ホイートン大学に学び,サザン・バプテスト連盟の教職となった.しばらくイリノイ州で牧会に従事した後,1943年「青年をキリストへ」運動(Youth for Christ)の伝道者となり,後ミネアポリスのノースウェスタン・カレッジの学長在職中,ロサンゼルス・クルセード(1948年)で意表をつく大成功を収め,一躍全米に知られるようになった.1950年にはビリー・グラハム伝道協会を設立,全国的な反響を呼んだラジオ番組「決断の時」を通して一層の躍進を遂げた.一方,1954年に3か月にわたって行われたロンドン・クルセードは,D・L・ムーディ以来と言われる大反響を呼び,これを契機として世界的に注目を浴びるようになった.この時以来,ソングリーダーのクリフ・バローズ,歌手のジョージ・ベバリー・シェを初め,数名の協力伝道者,卓越した組織力,そして地域教会との協力体制によって,国内外の各地で大伝道集会を開催,聖書に基づく明快なメッセージを通して多くの回心者を起した.1960年には月刊誌Decisionを出版するとともに,70年代に入ると,テレビ番組,映画などのマスメディアを活用して一層幅広い伝道活動を展開した.また,アイゼンハウワー,ケネディ,ジョンソン,カーターといった歴代の大統領にも影響を与え,近年は平和の福音を携えて共産圏諸国をも訪れている.そのほか,全国福音主義同盟(NAE)の創立(1950年),Christianity Today誌の創刊,ベルリン世界伝道会議(1966年)及び第1回ローザンヌ世界伝道会議(1974年)の開催と世界の福音派の中に宣教の新しいうねりを巻き起した″ローザンヌ宣教運動″などにおいても中心的な役割を演じた.キリスト教界のベストセラーとなった『神との平和』1956(Peace with God, 1953)を初め,『幸福の秘訣』1956(The Secret of Happiness, 1955),『世界は燃えている』1966(World Aflame, 1965),『天使』1976(Angels : God’s Secret Agents, 1975)など多くのポピュラーな伝道書,信仰書がある.(宇田 進)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社