《3分で分かる》サヴォイ宣言とは?

サヴォイ宣言とは?

サヴォイ宣言…

<英>A Declaration of the Faith and Order owned and practised in the Congregational Churches in England.1658年9月29日から10月12日までロンドンのサヴォイ宮殿で開催されたイギリス会衆派(組合派)教会の代表者会議で合意に達した,会衆主義に立つ最初の基本的な信仰告白と教会政治綱領を含む宣言.詳しくは「イングランド会衆派諸教会によって告白され,実施される信仰と職制の宣言」である.その教理的立場は,基本的にはウェストミンスター信仰告白と同じであってカルヴァン主義体系によるが,教会政治は長老主義を排し,各個教会の独立を主張する会衆主義の立場をとっている.<復> 120の会衆派教会から約200名の代表がサヴォイ宮殿に集まった.その中の6名が宣言起草委員に選ばれたが,その6名中5名はウェストミンスター神学者会議のメンバーであった.でき上がった宣言は,長文の序文と,信仰の宣言の部分(改訂を加えたウェストミンスター信仰告白)と,教会政治の綱領の三部から成る.序文の中で,信条の権威に関しては緩やかな見解を示し,他の信条に対して寛容な立場を表明している.信仰を告白することは祈りと同じように必須の義務ではあるが,公同の信仰告白の手段にすぎず,決して強制すべき性質のものではない,という立場を表明する.この立場から,表題には「信仰告白」を用いず,「宣言」と呼んでいる.<復> 信仰の宣言については,ウェストミンスター信仰告白に基本的に合意するが,受け入れることができない部分は削除し,あるいは追加,変更を加えている.宣言はウェストミンスター信仰告白の順序と同じで32章から成る.ただし,上記信仰告白の30章の「教会の譴責について」,31章の「地方会議と総会議について」は,ここでは全く削除されている.その他,23章の「国家的為政者について」,24章の「結婚と離婚について」を修正する.25章の「教会について」はかなりの変更がなされている.また,「福音について,及びその恵みの範囲について」を20章として追加している.→組合派,ウェストミンスター信仰規準.<復>〔参考文献〕『信條集』後篇,新教出版社,1957;Schaff, P., The Creeds of Christendom, Vol.1, Harper & Brothers, 1931.(泥谷逸郎)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社