《3分で分かる》栄化とは?

栄化とは?

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栄化…

贖いの適用における最終段階を指す神学用語.有効召命に始まる贖いの信仰者への適用が,キリストの再臨に際して,信仰者がキリストの復活のからだに似た栄光あるからだによみがえることにより,あるいは,変えられることにより,完成に至ることを言う.<復> 栄化が他の贖いの諸段階と異なる点は,それがキリストの再臨の時にすべての信仰者に同時的に起る点である.また信仰者が死に際して与えられる祝福の状態とも,概念上区別される.なぜなら,最後の敵である死そのものが滅ぼされていないので,死後の状態における信仰者は,栄光の状態にあるとは言えないからである.従って,死が滅ぼされるという意味において,栄化と不死性とはしばしば同義的に用いられる.<復> 以上の教義学的叙述は,主としてパウロ書簡によって構成されるが,パウロ書簡において「栄化する」([ギリシャ語]doxazo~)が信仰者について用いられる例はローマ8:30に1度,「共に栄化される」([ギリシャ語]sundoxazomai)がローマ8:17に1度見られる.これらの動詞の意味は,ローマ5:2「神の栄光を望む」,Ⅰコリント15:43「栄光あるものによみがえらされる」,Ⅱコリント3:18「栄光から栄光へと,主と同じかたちに姿を変えられる」,同4:17「重い永遠の栄光をもたらす」,ピリピ3:21「ご自身の栄光のからだと同じ姿に変えてくださる」,コロサイ3:4「キリストとともに,栄光のうちに現われる」,Ⅰテサロニケ2:12「ご自身の御国と栄光とに召してくださる」,Ⅱテモテ2:10「とこしえの栄光を受けるようになる」などとともに,信仰者はアダムにおいて失われた神の栄光にあずかり得るという,中間時代のユダヤ教的伝承の背景の中で理解される(例えば「宗規要覧」4:23,「感謝の詩篇」17:15,「ダマスコ文書」3:20,「エチオピア語エノク書」62:13‐16,「スラヴ語エノク書」22:8,「第2エスドラス書」7:95‐99.参照「ベレシート・ラッバー」12:6,「モーセの黙示録」20).アダムにおいて人間は罪を犯した結果,神の栄光を受けることができなくなっており(ローマ3:23),新しいアダム,神の似像であるイエス・キリストにおいて神の栄光が回復されるのである(参照ローマ5:12‐21,8:29,30,Ⅰコリント15:42‐49,Ⅱコリント3:18).→栄光,再臨,復活.(山下正雄)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社