《3分で分かる》チューリヒ一致信条とは?

チューリヒ一致信条とは?

チューリヒ一致信条…

[ラテン語]Consensus Tigurinus,[英語]Zurich Agreement.改革派諸信条の中の一つ.1549年5月,フランス語圏スイスを代表するカルヴァンとファレル,及びドイツ語圏スイスを代表するツヴィングリの後継者ブリンガーとの間で確認し一致した信条である.<復> 最初の草案は,1548年11月に24条から成る簡単な命題がカルヴァンによって作成され,ブリンガーが注釈を付けたものであった.彼らは共に,礼典自体には何の効力もなく,恵みを与えもしないと主張し,聖霊によって神が礼典を手段として用いられる時に有効とされ,その内的有効性は選ばれた者にのみ現れることで一致した.洗礼(バプテスマ)によって罪の赦しを受けるが,それは洗礼の水によってではなく,キリストの血によることが確認された.さらに,聖餐式においてはキリストの血と肉を表すぶどう酒とパンを飲み食いするが,人としてのキリストは復活して天にいますので,その食事は決して真の血と肉を飲み食いすることを意味するのではなく,それらを信仰によって食す時に聖霊の力によってキリストの恵みにあずかることができる,ということで両者は一致した.<復> 1549年5月にカルヴァンはブリンガーの招きに応じてファレルとともにチューリヒに赴き,三者は最後的に26箇条の信条を作成し,1551年にチューリヒとジュネーブで出版した.ルター派教会の共在説とローマ・カトリック教会の化体説は退けられた.この信条はカルヴァン主義に立つ聖餐論の立場であり,スイスの改革派諸州の教会で受け入れられ,フランス,イギリス,ドイツの一部でも受け入れられた.→改革派,聖餐論,信条・信条学.<復>〔参考文献〕Cross, F. L. /Livingstone, E. A.(eds.), The Oxford Dictionary of the Christian Church(2nd ed.), Oxford, 1974 ; Schaff, P., The Creeds of Christendom, Harper & Brothers, 1931.(泥谷逸郎)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社