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《3分で分かる》エバンジェリカル・アライアンスとは?

エバンジェリカル・アライアンスとは?

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エバンジェリカル・アライアンス…

[英語]Evangelical Alliance,福音主義同盟.19世紀の中葉,ヨーロッパは政情不安定の状況にあり,キリスト教界はプロテスタント自由主義とカトリックの攻勢を強く感じていた.特に自由主義については,シュライアマハーの感情の神学,シュトラウスやバウアなどのエルランゲン自由主義,リッチュルとその学派(ヘルマンなど),そして宗教史学派といったいわゆる新プロテスタンティズム支配の色が次第に濃くなりつつあった.こうした状況の中で,1846年8月19日から23日にわたって国際会議が招集され,この組織の誕生を見るに至った.この会議には福音主義信仰に基づく国際的一致と相互協力の必要を強く感じていた世界の50教派から8百人の代表が集まり,近代の合理主義,懐疑主義,諸種の不信仰,カトリシズムの渦巻く状況の中で,一致と前進の道を確認し合った.同盟は福音主義信仰の基本も確認し合い,次の9項目にまとめ全教会に表明した.(1)聖書の神的霊感及び神的権威,聖書の十分性.(2)聖書の解釈における個人の権利と義務.(3)三位一体の神.(4)アダムの堕落の結果としての人間の全的堕落性.(5)神のひとり子の受肉,人類の罪のための彼の贖いのわざ,彼の仲保的とりなしと支配.(6)信仰のみによる罪人の義認.(7)罪人の回心及び聖化における聖霊の働き.(8)霊魂の不滅,肉体の復活,義なる者の永遠の祝福と悪しき者の永遠の刑罰を伴う,主イエス・キリストによる世界審判.(9)キリスト教伝道者職の神的制定,洗礼(バプテスマ)と聖餐の二礼典の義務とその永続性.このような信仰の立場は,カトリック,三位一体とキリストの神性を否定するユニテリアン,プロテスタント自由主義を否定し,基本的に宗教改革の立場を尊重していた当時のイギリス・プロテスタントの信仰を反映したものであるが,19世紀末から20世紀にかけて設立された多くの福音的な教会や宣教諸団体の信仰規準の下敷きとなった.この同盟の明瞭な神学的表明に不満を持ったリベラル派教会は,1900年頃から独自の組織作りに向かった.(宇田 進)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社
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