《3分で分かる》受難日,受難週とは?

受難日,受難週とは?

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受難日,受難週…

[ラテン語]Hebdomada sancta,[英語]Passion Week, Holy Week.しゅろの主日から復活日の前日の土曜日までの1週間を受難週と言い,その週の主イエス・キリストが十字架にかかられた日(金曜日)を受難日(または受苦日)と言う.そもそもキリストの受難についての言及は旧新約聖書を通しての主たる主張であるが,特に「使徒の働き」におけるペテロの説教の中で明言されている.「しかし,神は,すべての預言者たちの口を通して,キリストの受難をあらかじめ語っておられたことを,このように実現されました」(使徒3:18).さらに,著者ルカは,その序文において,主イエスの苦難について述べている.「イエスは苦しみを受けた後」(同1:3).この事実からキリストの受難は使徒たちの教えの中心的部分をなしていたと言える.しかしながら,弟子たちはメシヤとしての主イエスの苦難の意味を,主が復活するまでは,完全に理解してはいなかった(マタイ16:21‐28,マルコ9:31,32,ルカ9:43‐45,18:31‐34).従って,主イエスのエルサレム入城(しゅろの主日)から始まる1週間の重要性についても,意識していなかったと言えよう.<復> 使徒1:3のギリシヤ語patheinは,ラテン語ではpassionemと訳され(ヒエローニュムス),さらに英語ではpassion(J・ウィクリフ)と訳されてきた.日本語では,英語のpassionを受難(特に主イエスの十字架の死と埋葬)と訳し,Passion Week (Holy Week)を受難週(聖週)と呼ぶ.<復> 受難週の各曜日における出来事を福音書の記事に従って作り上げる習慣は2—3世紀頃からエルサレム教会においてなされていたようである.しかし,4世紀において受難の記事に従うかなり発展した形態の行事がなされていた.現在でもローマ教会並びに英国教会ではこの1週間には毎日各種の行事が行われる.プロテスタント教会では各教派によって,あるいは国によって守り方が異なる.→教会暦.(丹羽 喬)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社