《3分で分かる》ギル,ジョンとは?

ギル,ジョンとは?

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ギル,ジョン…

Gill, John.1697—1771年.1697年11月23日英国のケタリング生れ.非国教徒の両親の反対によって11歳で学校教育を中断したが,すでにラテン語,ギリシヤ語を修得していた.哲学,論理学などのほか,ヘブル語,アラビア語,ペルシヤ語等のオリエント諸語を独学で学び,後にアバディーン大学からヘブル語に関する論文で神学博士号を得た(1748年).<復> 12歳の頃にある説教を通して罪を深く示され,しばらく激しい悩みの内にいたが,イエス・キリストの十字架の死による神の救いを確信するようになった.19歳でバプテスマを受け,ほどなく教会で説教を始め,1720年には,かつてベンジャミン・キーチが牧していたロンドンのホースレイ・ダウンの教会の牧師に選任され,1771年10月14日に死ぬまで51年間以上その職にとどまった.この教会はJ・リッポンに受け継がれ,さらにその後C・H・スパージョン(スポルジョン)が牧師となっている.<復> ギルの神学的立場は,代表的な大部の『教理神学体系』(1769),『実践神学体系』(1770)等によって,カルヴァン主義バプテストであることが明らかである.彼はしばしば極端なカルヴァン主義者と見なされているが,それは彼の神学的立場に基づく評言であるよりも,彼の伝道に関する見解によっている.そのためか,ギルの著作はバプテスト派にとって重要な価値を持っていながら,正当な評価を得ていないとも言える.<復> ギルはまた聖書注解の分野で『旧約聖書注解』(1757—66)及び『新約聖書注解』(1746—48)の大作(初版で全9巻)を著した.彼の得意とするヘブル語を駆使してタルムード,ミシュナなどを初め数多くのユダヤ教文献を照合し,教父たちの著作に及んで,奥深い洞察に富んだ注解書となっている.(鈴木 昌)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社