《3分で分かる》ロー,ウィリアムとは?

ロー,ウィリアムとは?

ロー,ウィリアム…

Law, William.1686—1761年.英国教会の聖職者,敬虔文書(Devotional literature)の作者.ノーサンプトン州キングズ・クリフに生れ,ケンブリッジ大学で教育を受ける.1711年に按手礼を受け,その年に大学の研究員に選ばれる.しかし,1714年に即位した国王ジョージ1世に忠誠を誓うことを拒否して研究職を剥奪され,それ以来,臣従拒誓者(Nonjurors)となる.1726年に『キリスト者の完全に関する実際的勧め』を出版.1723—37年,ギボン(Gibbon)家の家庭教師を務め,その間『敬虔にしてきよき生活への召し』(A Serious Call to a Devout and Holy Life)を出版.後者は,バニャンの『天路歴程』に並ぶ,英国の霊的書物の古典となる.この書物は,すべてのキリスト者は聖/俗の区別なく,中途半端な生ぬるい霊性から脱却し,自己を徹底して否定し,生活の全局面(時,金銭,才能,考え…)を神の栄光のためにささげよ,と真剣に訴えている.世との妥協を許さない生き方は,後に多くのキリスト者に影響を与え,その中にはホウィットフィールド,ウェスリ,J・H・ニューマンが含まれている.ローは1740年から帰省し,故郷において著作活動を続けた.晩年はベーメらのドイツ神秘主義の影響を受け,『祈りの霊』『愛の霊』を出版.また身寄りのない子供たちや貧しい人々を救済するための施設の設立に尽力した.<復>〔参考文献〕W・ロー著,M・D・ヒンテン編『ウィリアム・ローのキリスト者の完全』いのちのことば社,1987.(藤本 満)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社