《3分で分かる》使徒教規とは?

使徒教規とは?

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使徒教規…

[ラテン語]コンスティテュティオネス・アポストリカエ.この文書の正式の題は「ローマの主教,市民クレーメンスによる聖なる使徒たちの戒め」である.ただしローマのクレーメンスは1世紀頃の人物であり,本文書は4世紀後半にまとめられた教会法である.<復> 全8巻から成り,第1巻から6巻までは,3世紀に書かれた「使徒戒規」([ラテン語]ディダスカリア・アポストロルム)に基づいている.教会の職制(主教,聖職者の任職や権利,義務),礼典(礼拝,洗礼〔バプテスマ〕,聖餐等),信仰生活(迫害の下でのあり方,背教者への処置,教会生活の秩序,倫理)などが記されている.<復> 第7巻から8巻46章までは,次の文書に基づく.(1)1世紀末から2世紀にかけて記されたディダケー(12使徒の教訓)が7巻1—31章に用いられている.キリストに従う倫理及び教会規定(バプテスマ,断食,聖餐,職制など)が述べられている.(2)2世紀末から3世紀初期のヒッポリュトスの,「霊的賜物について」が8巻1,2章に用いられている.(3)当時の諸地域の教会法が8巻3—46章に集められている.<復> 第8巻47章には,4世紀後半の85条から成る「使徒教令」が収録されており,聖職の任命,按手,務めなどが取り扱われている.<復> 編集者は不明であるが,教理的にはアリウス主義的な面が見られ,シリアのアリウス主義に近い人物によるものと考えられる.本文書は,古代教会の職制や,教会生活,倫理,訓練などを知るために重要な文献とされている.→ディダケー.(勝原忠明)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社