《3分でわかる》マルタとは?

マルタとは?

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マルタとは…

エルサレム近郊ベタニヤに住んでいた3人家族のうちの姉。イエスとその一行はしばしばこの家に泊まった。ある日、もてなしのために気が落ち着かず立ち働くマルタをよそに、妹のマリヤはイエスの説教に聞き入っていた。それがマルタをいやがうえにも苛立たせて、このさまを何とも思われないのかと、イエスに向かって半ば抗議するまでにならせる。そのときのイエスの言葉はよく知られている。文語訳では「なくてならぬものは多からず。ただ一つのみ」。
一般常識から考えると、もてなしは大切であり、妹マリヤの振る舞いが怠惰や非常識と映るのは、今日も変わらない。しかしひとたび聖なる神を礼拝し、その言葉に聞き従うこととの関係を問うとなれば、それを後回しにするほどに大事な礼儀や作法というものは存在しないし、神の言葉を第一にしたうえで、気を落ち着けて最高のもてなしをすることこそが本筋であろう。マルタのような、気が落ち着かないもてなしは、受ける側にとっても快適なものではあるまい。
続いてイエスは「マリヤはそのよい方を選んだ。彼女からそれを取りあげてはいけない」と言われた。キリスト者の間では、マルタとマリヤの例を引き合いに自戒のよすがとすることがしばしばある。なお姉妹にはラザロという兄弟がいた。
(出典:岸本紘『聖書人物伝 これだけは知っておきたい127人』フォレストブックス, 2013, 198-199p)

聖書人物伝
千代崎秀雄、鞭木由行、内田和彦、杉本智俊、岸本紘 共著
224頁 定価1,800円+税
いのちのことば社

また、マルタはタラスク(タラスコンに表れたドラゴン)に聖水を振りかけることで抑え込んだという伝承があり、フランス・タラスコンでは毎年6月の最終土曜日には「タラスクの祭り」が開催されている。