《3分で分かる》イミタティオ・クリスティとは?

イミタティオ・クリスティとは?

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イミタティオ・クリスティ…

[ラテン語]Imitatio Christi.「キリストの模倣」の意.「キリストに倣いて」とも訳される.聖書に次いで広く読まれる15世紀の霊想書.ラテン語手写本は3百種以上,同印刷本は2千種以上ある.同世紀中に独,仏訳が出版され,19世紀には近代語訳が出そろった.日本では1596(慶長元)年にローマ字版和訳本が出ている.明治以降,多くの和訳(由木訳,池谷訳,呉・永野訳など)で親しまれた.平易な文章が語る霊性の深さを特色とする.<復> 原典はオランダ語4巻で,各巻は別々に書かれて流布した.第1—2巻は黙想書,第3—4巻は主(Doninus)としもべ(Servus),または弟子(Discipulus)との対話の形で,「全てを捨てよ,そうすれば,お前は全てを見出せる.欲情を捨てよ,そうすれば,お前は平安をも見出す」(3:32)と教え,「たとえ,うわべだけで聖書の全てを知り,あらゆる哲学者の説を知っても,神の愛と恵みがなかったならば,その全てに何の益があろうか」(1:1)と説く.キリストに倣うことは「より楽しく,強く,また高く,或いは広く,また喜ばしく満ち溢れ,より優れるものは天地に見出せぬ」(3:5),愛そのものに倣うことである.ヘールト・デ・フローテ(Geert de Groote,1340—84年)の原典を,トマス・ア・ケンピスがラテン語(当時の国際語)に訳し,諸著作を加え一般向けに編集し直したとする説が有力であるが,通説ではトマスが著者とされる.→トマス・ア・ケンピス.(岩本助成)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社