《3分で分かる》パネンベルク,ヴォルフハルトとは?

パネンベルク,ヴォルフハルトとは?

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パネンベルク,ヴォルフハルト…

Pannenberg, Wolfhart.1928年— ドイツの神学者.シュテッティンに生れ,ベルリン,ゲッティンゲン,バーゼル,ハイデルベルクの各大学に学んだ.その後,ブッパータール(1958—61年),マインツ(1961—67年),ミュンヘン(1967年以降)の各大学で組織神学教授として活躍している.彼は,シュリンク,フォン・ラート,ブロッホらの影響を受け,独自の〈歴史の神学〉を打ち立てた.従来の神学では,救済史や実存主義の立場に立って,歴史の意味を一般世界史から切り離しながら解釈しようとした.しかし彼は,「歴史の意味と目的は歴史の終わりから把握されるはずである.ところが,歴史は未だ終わりに来ていない.では,歴史の意味は不可解なのか.そうではない.キリストの復活は歴史の終わりと目的の先取りである.ゆえに,キリストの復活から歴史を把握することができる」と主張し,歴史の認識を通して神認識へ昇ろうとしたのである.彼は,人間学を基礎にして,宗教史の神学を打ち立て,その上に,組織神学を位置付けるという構想を打ち立て,弁証法神学とは違った神学の方向を模索している.それは,〈理性の神学〉〈下からのキリスト論〉〈普遍史の神学〉などとも評される.主要な著書としては,『神学と神の国』『キリスト論要綱』(Grundzu¨ge der Christologie),『組織神学の根本問題』(Grundfragen systematischer Theologie)などがある.(中沢啓介)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社