《3分で分かる》神政政治とは?

神政政治とは?

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神政政治…

[英語]Theocracy.ギリシヤ語の「神」と「支配する」という語からできた言葉で,神が自ら政治を行うという考え方.古代イスラエルでは,神ヤハウェの絶対主権を主張するために,神の支配を現実のものとし,神政政治が追求された.シナイにおいてイスラエルは神聖な国民となり(出エジプト19:6),モーセを初め神に召された人々を通して,神の支配が行われてきた.やがて王制が成立すると,王がヤハウェ支配の媒介者となり,神政政治は世襲的制度的になった.これらの媒介者として立てられた人格が現人神的に神格化しなかったところに,イスラエルの神政政治の特質がある.神が預言者を用いて王を退位させることもあり得た(Ⅰサムエル15:26,16:1).王国が滅亡した後,捕囚期を経て,神殿建設とともに宗教色が強められたが,そこでも律法を教え祭儀を行う祭司の存在が媒介となっていた.教会史上では,ジュネーブにおけるカルヴァン,英国におけるO・クロムウェルに神政政治の企図が見られる.神の支配は,神によって選ばれた器,媒介者を通してなされるのであり,この範囲において神政政治は成立するのである.従って,王の権威が神から授けられたものであり,たとえ暴政であってもこれに反抗することは最大の罪であるとする王権神授説(Divine Right of Kings)とは異なる.→王,皇帝礼拝.(湊 晶子)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社