《3分で分かる》ハルナック,アードルフ・フォンとは?

ハルナック,アードルフ・フォンとは?

スポンサーリンク

ハルナック,アードルフ・フォン…

Harnack, Adolf von.1851—1930年.ドイツの教会史家,神学者.ドルパトにて神学者の子として生れ,ドルパト,ライプチヒの各大学で学んだ.その後,ライプチヒ,ギーセン,マールブルクの各大学で教え,ベルリン大学の教授に就任した(1888年).彼はこの大学で32年間「教会史」を講じ,ベルリン大学神学部の名声を一躍世界的なものにまで高めた.神学部の教授として活躍する傍ら,プロイセン国立図書館の館長(1905—21年),ヴィルヘルム学術振興協会の総裁に就任するなどして(1911年),様々の学術分野に大きな影響を与えた.彼は,グノーシス主義の研究から出発し,古代教会史・教理史,教父学,そして教会史全般にわたる厳密な研究を続け,ついに『教理史教本』(全3巻)を著した.その叙述は,独創的でかつ明晰,極めて包括的なもので,教理史の画期的業績と評価されている.彼の教えは歴史主義的解釈を優先させていたので,正統的神学や伝統的な教会の教えとぶつかり,しばしば論争を巻き起した.中でも彼の名著『キリスト教の本質』(Das Wesen des Christentums,1900)は多くの国語に訳され,キリスト教の古典の一つになっているが,そのキリスト教理解はリッチュルの感化を強く受けたもので,自由主義的キリスト教の代表的なものと見なされている.(中沢啓介)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社