《3分で分かる》荒らす憎むべき者,荒らす忌むべき者とは?

荒らす憎むべき者,荒らす忌むべき者とは?

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荒らす憎むべき者,荒らす忌むべき者…

日本語におけるこれら両者の表現は,基本的には同じと考えるべきである.基本になっている語彙は,[ヘブル語]シャーカツ(動詞「忌み嫌う」の意)と,[ヘブル語]シャーメーム(動詞「荒らす」の意)の両方が組み合された表現である(ダニエル9:27,11:31,12:11).ダニエル書におけるこれらの言及はいずれも終末論的文脈において預言として記述されているが,マタイ24:15,マルコ13:14でも,同じような終末論的文脈で黙示預言として記されている.もちろん,「荒らす憎むべき者」または「荒らす忌むべき者」とは具体的に誰のことであるかについては,預言解釈の課題であるが,反キリスト的またはサタン的存在と一般に理解されている.<復> 元来「憎むべきもの」「忌むべきもの」としては,偶像や汚れたものなど物質を指していたと考えられる(レビ7:21,Ⅱ歴代15:8,イザヤ66:3,エゼキエル20:7等).それら汚れたものは聖なる神に忌み嫌われるものであり,神に対してそのような忌み嫌われるようなことをする「者」は悪人であり,反キリストであり,サタン的である.「荒らす(者)」の語彙の基本の意味は「恐怖を与える」または「ぞっとさせる」であり,やはりサタン的な恐怖を呼ぶような荒廃をもたらす者を指し,意味する表現である.→終末論,反キリスト,偶像崇拝,悪魔論.(服部嘉明)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社