《3分で分かる》バルト,カールとは?

バルト,カールとは?

バルト,カール…

[ドイツ語]Barth, Karl.1886—1968年.シュライアマハー以後のプロテスタント神学に最大の影響を与えたスイスの神学者.ベルン,ベルリン,テュービンゲン,マールブルクの各大学に学び,教会史家のハルナックや教義学者のヘルマンに師事.1909—21年牧会に従事,1919年に著した『ローマ書』(改訂第2版1921が重要)は当時の教会と神学界を揺さぶった大地震にたとえられている.1921—30年のゲッティンゲン,ミュンスター及び,ボンの教授時代,Zwischen den Zeiten誌を通して,今までの19世紀的リベラリズムに対立する「弁証法的神学」と呼ばれる新しい神学運動を推進.1934年反ナチス闘争の象徴とも言える「バルメン宣言」の起草に当った.彼はナチスによりボンを追われ,故郷バーゼルに帰り1962年までバーゼル大学教授となる.その神学的影響はあまりにも大きいので「20世紀の教父」とさえ呼ばれている.現在,18巻の著作集と12冊から成る主著Kirchliche Dogmatik,Ⅰ/1(1932—67)—Ⅳ/4(1966)の邦訳が進められている(バルトの著作については,大木英夫『バルト』〔「人類の知的遺産」72〕1984の巻末「バルト主要著作目録」と,E・ブッシュ『カール・バルトの生涯』1989を参照).(宇田 進)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社