《3分で分かる》クリスチャン・ネームとは?

クリスチャン・ネームとは?

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クリスチャン・ネーム…

キリスト教徒が洗礼(バプテスマ)を受ける際に与えられる名で洗礼名とも言う.カトリックでは霊名,聖公会では教名,ロシア正教会では聖名とも言う.ユダヤ人が子供に割礼を施す際に命名した習慣がキリスト教に受け継がれたものとされる.新約聖書にはこの習慣は見られないが,ローマのカタコンベにはクリスチャン・ネームが刻まれた石版が見られ,かなり古くからの習慣であることがわかる.教父クリュソストモスは聖徒にちなむ名を付けることを勧めたようである.325年のニカイア総会議では異教神の名の使用が禁じられ,16世紀のトリエント公会議では聖人の功徳があるとして聖人目録にある名を使うことが奨励された.宗教改革時代には聖書中にない名はあまり使われなくなった.一般的には,内村鑑三の洗礼名ヨナタン,新渡戸稲造の洗礼名パウロのように,ダビデ,ヨハネ,ルツ,マリヤといった聖書中の人物の名を付ける.また,セシリアなどのカトリック教会の聖人の名や,細川玉子の洗礼名ガラシア(恩寵の意味)のように愛徳を表す言葉もよく使われる.聖書では名はそのものの本質を表すものとして重視され,クリスチャン・ネーム(洗礼名)も本来はクリスチャンであることのあかし,新生のしるしとして付けられる名である.が,今日西欧諸国では多分に慣習的なものとなっている.→バプテスマ.(熊谷 徹)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社