《3分で分かる》ニーバー,ラインホールドとは?

ニーバー,ラインホールドとは?

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ニーバー,ラインホールド…

Niebuhr, Reinhold.1892—1971年.アメリカの神学者,倫理学者.ドイツから移住した福音教会の牧師の子として,ミズーリ州ライト市に生れた.エルムハースト大学卒業(1910年)後,イーデン神学校,イェール大学神学校で神学教育を受け,デトロイトのベセル教会牧師となった(1915—28年).その後ユニオン神学校に招かれ,宗教哲学,キリスト教社会倫理を教えた.副学長を務めた後,1960年に定年退職した.彼の神学の中心課題は,福音が現代においても妥当することを弁証することにあった.彼はルター的信仰の遺産に立ちつつ,それが改革派的プロテスタンティズム倫理に由来する社会意識や近代資本主義がもたらす問題にどのようにかかわるのかを深く追究した.彼は,福音を社会的次元に適応させる点で,近代のキリスト教,自由主義神学に基づくキリスト教,マルクス主義などが提示する人間観,歴史観,社会観の誤りと浅薄さとを痛烈に批判した.そして,福音の徹底した理解とキリスト中心主義を主張して,組織神学という形式ではなく,人間,歴史,社会の分析及び批判などの中で提示した.その神学は,新正統派の弁証法神学に属するが,宗教改革者たちの神学をアメリカにおいて復興させた神学者として,ヨーロッパにおけるバルトに比肩される.(中沢啓介)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社