《3分で分かる》トマス・アクィナスとは?

トマス・アクィナスとは?

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トマス・アクィナス…

[ラテン語]Thomas Aquinas.1225—74年.スコラ学者.ドミニコ会士.南イタリア,アクィノの郊外,ロッカセッカに生れた.5歳から近傍のカッシノ山修道院に託せられて育ち,また,ナポリに出て自由七科を学んだが,18歳の頃,家族の激しい反対を排してドミニコ会に入り,パリか,あるいは,恐らく直接ケルンに赴き,同地においてアリストテレス学者アルベルトゥス・マグヌスに師事,後年の大体系の基礎はこの時期に造られた.以後,パリ大学を主に,そのほか,イタリア各地のドミニコ会所属の学校において教授活動を続け,晩年はナポリにあって教えていたが,会議出席のためリヨンに行こうとしてその旅中に没した.トマスが胎動期のイタリア・ルネサンスに触れていたことは明らかで,被造的自然的世界により高い関心を有し,ひそかに神学にかえて人間学を志向する新しい知性の実体をいち早く見破り先取りし,アリストテレースを踏まえて経験主義認識論を構築,世俗の諸学を神学に総合しようとした.その体系はスコラ学の模範とされる.著書『存在と本質』(De ente et essentia),『反異教徒大全』,(Summa contra gentiles),『神学大全』(Summa theologiae)など.→トマス主義,スコラ学.(大村晴雄)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社