《3分で分かる》ヨセフス,フラーウィウスとは?

ヨセフス,フラーウィウスとは?

スポンサーリンク

ヨセフス,フラーウィウス…

[ラテン語]Josephus, Flavius.37/38—100年頃.ユダヤ人歴史家.本名はヨセフ・ベン・マッタティア.エルサレムで名門の祭司家系に生れた.青年時代,パリサイ,サドカイ,エッセネの各派を調べ,さらに数年間,荒野で禁欲的修行者バンヌスの教えを受けた後,19歳頃にパリサイ派に入門した.64年頃,投獄された同僚祭司の釈放を願ってローマに赴いた.66年,反乱(第1次ユダヤ戦争)が起ると,ユダヤ軍司令官としてガリラヤ方面に遣わされたが,ウェスパシアーヌスの率いるローマ軍にヨタパタで敗れ,捕虜となった.しかし,この軍将がやがてローマ皇帝になるだろうとの予言が的中し,新帝の氏族名フラーウィウスを与えられるほどの好運を得た.ローマ軍がエルサレムを包囲攻撃した際には,指揮官ティトゥスの通訳として働き,70年の陥落を目撃した.その後はローマに住み着き,市民権を与えられて著述に専念し,同地で没した.おもな著作として,『ユダヤ戦記』『ユダヤ古代誌』『自伝』『アピオンへの反論』があり,ほとんどがギリシヤ語で記されている.ただし,『自伝』の信憑(しんぴょう)性については,その劇的な運命,ローマ国内での発言上の制限,他の資料との食い違いなどから疑義を唱える者もある.(石黒則年)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社