《1分で分かる》カオスとは?

カオスとは?

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カオス…

1.古典ギリシヤ思想においては,すべての存在が存在する以前にあった神秘的な暗黒・深淵を指し,すべてその後形をとった存在の起源と見られ,時には人格的な存在とも考えられた.後のローマ時代には,宇宙が形成される元となった太古の原資料のかたまりと考えられ,この混沌から世界が創造されたと理解された.<復> 2.聖書の世界.聖書では,神のことばにより,無から世界が創造されたことを宣言している.グノーシス派の宇宙論では,カオスの理解の一部を取り入れ,至高神に対立する低位の創造神を考える.また創世1:2で,宇宙の最初期の状態が「形がなく,何もなかった」と表現されている場合が,聖書の中でカオスに最も近いものと見られる場合もあるが,創造を巡るギリシヤ思想と聖書の宣言との相違は際立つ.<復> なおエレミヤ4:23では,「形もなく,何もなく」は,神の審判の結果,土地が荒れ果て,人の住まう場所としてふさわしくなくなった状態を指すのに用いられている.→創造主,創造の教理.(宮村武夫)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社