《3分でわかる》ピリポとは?

ピリポとは?

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ピリポとは…

共観福音書及び「使徒の働き」の十二使徒のリストでは常に第5番目に挙げられる。ガリラヤ湖岸の漁村ベツサイダの出身とあるが、ペテロ及びアンデレと同郷である。なお「使徒の働き」で選ばれた7人のうちの伝道者ピリポは別人である。
共観福音書では名前が挙げられるにとどまるが、「ヨハネの福音書」ではナタナエルをイエスに導いた人として記される。5000人の給食の記事では「200デナリでは到底足りない」と訴え、さらにイエスが「わたしが道、真理、いのち…。あなたがたはすでに父(なる神)を見た」と言われたのに対して「主よ。私たちに父を見せてください」と願ったことでも知られる。
(出典:岸本紘『聖書人物伝 これだけは知っておきたい127人』フォレストブックス, 2013, 193-194p)


 

ピリポ(選ばれた7人の一人)とは…

初代エルサレム教会は急激に人数を増し、そのなかにはヘブライ語を話すユダヤ人(ヘブライスト)とギリシヤ語を話すユダヤ人(ヘレニスト)がいて、言語も文化も異なる両者の意思疎通には困難がともなった。後者に属するやもめたちから日々の配給に関わる苦情が発生し、処理に苦慮した十二使徒たちは、食卓のことに仕える(ディアコネイン)7人の選出を提案、全員による選挙を行った。ここからやがて執事(ディアコノス)という役職が生まれるが、この時点ではまだ職名にはなっていない。
「聖霊と知恵に満ちた、評判の良い人」という選考基準で、ステパノ、ピリポ、プロコロ、ニカノル、テモン、パルメナ、アンテオケの改宗者ニコラオの7人が選ばれた。興味深いことにこれらはいずれもギリシヤ名を名乗るヘレニストたちである。教会は意図的に少数派グループを大切にし、彼らに権限を委ねたのであった。
ピリポはその後、ステパノ殉教後の迫害のためにエルサレムを離れていくヘレニストたちの一人として、まずサマリヤに福音を伝え、さらにガザにくだる道でエチオピアの宦官を救いに導き洗礼を授けた。このときの個人伝道のやりとりは感動的である。
そののち歴史の表舞台から姿を消した彼が再び現れるのはカイザリヤにおいてであり、彼は伝道者ピリポと呼び慣わされている。また、娘たちも預言者として活動したという。
(出典:岸本紘『聖書人物伝 これだけは知っておきたい127人』フォレストブックス, 2013, 197p)

聖書人物伝
千代崎秀雄、鞭木由行、内田和彦、杉本智俊、岸本紘 共著
224頁 定価1,800円+税
いのちのことば社