《1分で分かる》マルキオーンとは?

マルキオーンとは?

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マルキオーン…

[ギリシャ語]Markio~n,[英語]Marcion.?—160年頃.2世紀の異端者.139年頃,黒海南岸にあるポント州シノペよりローマに上り,教会に莫大な献金をしたが,144年頃,その教えのゆえに退けられた.彼は悪の存在の問題に悩み,二元論に走った結果,旧新両約の神を区別し,旧約聖書の創造神は全能でも善でもなく,仮現的に現れたキリストが説く父なる神だけが善にして愛なる至高神である,と主張した.従って,彼は旧約聖書を否定し,旧約色の薄いルカの福音書の一部と,牧会書簡を除くパウロ書簡10通だけを正典と見なす.思想的にはグノーシスとの共通点も見られるが,神話的寓喩的思弁の欠如等は,グノーシスとの相違を示す.彼の影響は多大であり,彼に対抗して正統教会の信条・教会組織・正典の形成は促進された.→グノーシス主義.(山下正雄)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社