バテ・シェバとは?
バテ・シェバとは…
ヘテ人ウリヤの妻であったが、ダビデの妻となった女性。ある日ダビデはバテ・シェバが体を洗っているのを王宮の上から目撃し、彼女を王宮へ招き入れた。
彼女はまもなく妊娠したが、ダビデは自分の不倫をカムフラージュしようとして、夫のウリヤを戦場から呼び戻した。しかし、ウリヤは妻バテ・シェバのもとへ帰ろうとしないので、ダビデは逆にウリヤを戦闘の激しいところに配置して、ウリヤを殺すように将軍ヨアブに指示し、ウリヤは戦死する。こうして、ダビデはバテ・シェバを自分の妻とした。
このことは、神から激しい怒りを買い、その裁きとして、バテ・シェバの産んだ子は病死し、また彼の家には争いが絶えなくなることが予告される。
これはダビデの生涯の最大の汚点であり、最大の悔いとなった。この事件をもとに歌った「詩篇」51篇に彼の悔い改めがよく表れている。2人の間の2番目の子供がソロモンである。
(出典:鞭木由行『聖書人物伝 これだけは知っておきたい127人』フォレストブックス, 2013, 100p)
