ナグ・ハマディ文書とは?
ナグ・ハマディ文書…
1945/46年にナイル川の上流ルクソールの北西74キロにあるナグ・ハマディ村で,古代の墓であった洞窟の中から発見されたと伝えられるグノーシス主義その他の文書群.パピルス紙にコプト語で記され,11冊の冊子型写本,一つの論文,それにもう1冊の写本の断片があった.この13冊の文書は約1100頁で,文書の内容は52種以上に及ぶ.これらのコプト語訳写本が作成されたのは紀元4世紀と考えられるが,グノーシス主義がユダヤ教や初期の正統キリスト教とどのようにかかわり,キリスト教グノーシス主義へと移行していったのかを知る上で,非常に重要な文献である.<復>〔参考文献〕『新聖書・キリスト教辞典』いのちのことば社,1985.(富井悠夫)
(出典:『新キリスト教辞典』いのちのことば社, 1991)

新キリスト教辞典
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社
1259頁 定価14000円+税
いのちのことば社