《3分で分かる》日の丸・君が代問題とは?

日の丸・君が代問題とは?

スポンサーリンク

日の丸・君が代問題…

「日の丸」を日本の国旗、「君が代」を日本の国歌として尊重し、愛国心を育成しようとする動きは以前から復古派の間で見られた。特に学校教育の現場では学習指導要領でそれらの尊重をうたうなど強調の動きが強まってきていたが、法律に規定がなかった。そのため学校現場では、卒業式や入学式などで日の丸掲揚、君が代斉唱をめぐって、励行しようとする校長ら管理職と、戦前の国家主義的教育の復活につながると見て反対する一般教員の間で論議や摩擦があった。そうした中で小渕政権は1999年、この問題をめぐって広島県立高校校長が自殺したことを契機として突如、「日の丸」を国旗、「君が代」を国歌と定める法案を提出し、可決した。法案説明に際し、文部大臣をはじめ政府関係者は、児童生徒には強制しない旨を明言していたが、現実には児童生徒を教育する立場の教員たちに対し、生徒に国旗・国歌を尊重するよう指導を求める強い圧力がかけられ、拒否者は処分されるという強権的な適用が明らかとなった。こうした動きに対し、キリスト教界からも、憲法の保障する思想・信条・良心の自由を侵害するものとして抗議の声が起こった。キリスト教関係の声明文における反対理由の中には、「日の丸」が太陽神アマテラスに起源をもち、それへの崇敬の強要は偶像礼拝につながるとの視点や、「君が代」は天皇賛美の歌としての性格をもち神のみに賛美をささげるキリスト者として歌うことがふさわしくない、などの視点もある。2001年卒業式・入学式で東京・国立市立小学校のクリスチャンの音楽専科教員が、ピアノ伴奏による「国歌斉唱」の校長方針に対し、かつて天皇を「神」とする考えに基づいて歌われた曲の伴奏は信仰の良心としてできないなどとして忌避したことから、直接キリスト教信仰の自由にかかわる問題として浮上し、全国の多くの教会・キリスト者から伴奏を強制しないようにとの嘆願が学校長あてに寄せられた。クリスチャンの教師らは、「日の丸・君が代」の強制に反対するキリスト者教師・生徒・市民のネットワークを結成して、各地の教育委員会に強制しないよう申し入れをするなど、事態に対応した取り組みをしている。
(2003キリスト教用語集より)