《3分で分かる》ローザンヌ運動とは?

ローザンヌ運動とは?

ローザンヌ運動…

1974年、世界中の福音派教会指導者・宣教指導者らを集めスイスのローザンヌで開かれた世界宣教会議に端を発した、世界宣教の達成を指向するネットワーク運動。英国の神学者ジョン・ストット、米国の伝道者ビリー・グラハムらが指導的立場でかかわった。同会議で採択されたローザンヌ誓約は、福音派が従来軽視してきた社会的責任をも負うべきことを明言するなど、画期的な内容で注目され、その後の世界の福音派をはじめとする諸教会のあり方に多大な影響を与えた。その後も様々な分野ごとの宣教会議を世界各地で積み重ね、宣教に関する調査データを発表するなど、継続活動を続けてきたが、1989年フィリピンのマニラで開催したローザンヌⅡ世界宣教マニラ会議を機にローザンヌ運動にかかわってきた宣教諸団体の指導者らの多くが新たにAD2000とその後運動を開始。それを境に求心力が弱まり、現在ではヨーロッパ、アジアなど地域レベルの活動に縮小している。ローザンヌ運動に対しては、個人参加であるために教会としての責任あるかかわりをもちにくいことなどの問題点が指摘される。だが一方、個人参加であるゆえに、ジョン・ストット(英国国教会の福音的神学者)の例のように、“福音派”のサークル以外の教会に属しながら福音派のオピニオン形成に貢献できる利点もあり、教会指導者だけではなく宣教団体関係者や神学者など、最も広く“福音派”を糾合できる共通の場として高く評価されている。
(2003キリスト教用語集より)