メディア伝道とは?
メディア伝道…
ラジオやテレビ放送などメディアを使った伝道は戦後、盛んに行われてきたが、近年はテレホンメッセージ、インターネットのホームページを使った伝道、さらにインターネット放送の活用など、いわゆるニューメディアの発達と相まってメディアの伝道への利用は急速に多様化・広範囲化している。特に、動画や音声を比較的簡単な装置と少ない経費で広く流せるインターネット放送は、遠隔地の信徒や、高齢や病気などの理由で礼拝に出席できない人々、キリスト教に関心はもっているが教会には来にくい人々などに、教会の礼拝を中継することによって福音のメッセージを届け、礼拝プログラムの共有体験を提供することができるなど、従来なかった可能性をもたらした。と同時に、先進国アメリカなどでは、教会という一つの空間に集まることによって信仰共同体を形成してきた教会のあり方を根本から再考させることにもつながり、自宅で安易に宗教生活を擬似的に提供することに対しては警戒する声も出ている。
(2003キリスト教用語集より)