《1分で分かる》力の伝道とは?

力の伝道とは?

力の伝道…

米国のジョン・ウィンバー、ピーター・ワグナーらが提唱した考え方。伝道において、悪霊の力による支配との対決(霊の戦い)の面や、それに伴う奇蹟的なしるしと不思議を強調する。アジア、アフリカ、ラテンアメリカの宣教地などで、キリスト教の宣教師が伝道しようとするとき、しばしば土着の祈祷師や呪術師の霊的能力と対抗して、病気の癒しや悪霊追い出しなどの問題に「外来の神」であるキリストの神の全能の力を現実的に証しする必要が生じた。そうした経験が欧米の宣教師派遣国に紹介され、「力の伝道」として理論化された。しかし、悪霊と善神の力と力の対決といった構図の過度の強調は、聖書的な思想よりも、宗教学的にはインド・ギリシャ神話的な系譜の発想を無批判に取り入れすぎているとの批判もある。ウィンバー自身、晩年はがんに冒され、癒されない中になお神の恵みを発見していくという、自分が主張してきた立場とは違う福音理解に達したことを証ししている。
(2003キリスト教用語集より)