《1分でわかる》カインとは?

カインとは?

カインとは…

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アダムとエバの長子で農夫。アベルの兄。
創4:1で、「私は……得た」([ヘブル語]カーニーシー)と言われているが、語源的には別と思われる。「カイン」は鍛冶屋の意味であり、カインを本来金物の仕事をしていたケニ人の先祖であるとし、創世記の物語はケニ人への蔑視の理由を説明するものであるとの理解(スティド)や、さらに農耕民族と牧畜民族との衝突を反映しているとの見方もある。
カイン」の語源が二義的な意味で「鍛冶屋」に結びつくにしても、創世記4章の文脈でそこに重要な意味を持たせようとすることは無理である。

カインとアベル


“アベルの死を嘆くアダムとイヴ”, ウィリアム・アドルフ・ブグロー

さてカインは地の作物から主へのささげ物を持ってき、アベルは羊の初子の中から最良のものを持ってきた。「主はアベルとそのささげ物とに目を留められた。だが、カインとそのささげ物には目を留められなかった」とあるが、なぜ神がアベルのささげ物にだけ目を留めたかについては述べられていない。しかし、ささげようとする神への態度がその中心にあることは明らかである。

初めての殺人

カインの場合、罪のための動物の血が注がれなかったから受け入れられなかったと説明されたり、この物語の意図するところは「どのようにささげ物をなすべきか」ということを越えて、嫉妬や殺人が兄弟の間に、同じ神の礼拝者の間にもあること、信仰の行為においてさえあることが問題にされている点にあるとも説明される。このためカインはアベルをねたみ、彼を殺してしまった。しかしカインは自らの罪を否定し、さばきが宣告された時も罪を悔い改めず、ただ刑罰だけを恐れた。

7倍の復讐

そのカインのために、神は「だれでもカインを殺す者は、7倍の復讐を受ける」と言われた。この約束は、神のあわれみの性格を示しているとされている。その後カインはエデンの東、ノデの地に住んだ。彼は妻を得、町を建て、高度に技術の発達した種族の祖となった。
(出典:竹本邦昭『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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