《5分で分かる》ヨアシュとは?

ヨアシュとは?

スポンサーリンク

ヨアシュ…

⒈([ヘブル語]yô’āš, yō’āš, yehô’āš) 「主は与えてくださる」という意味.⑴マナセ部族に属するアビエゼル人でギデオンの父(士6:11,15).
⑵アハブ王の子(Ⅰ列22:26,Ⅱ歴18:25).
⑶ダビデ王朝第10代の南王国ユダの王で,アハズヤ王の子.アハズヤ王がエフーに殺されるとアハズヤの母アタルヤは,野心を起こしてユダを支配しようとし,その地位を脅かすと思われるダビデ王家に属する者を殺してしまった(Ⅱ列11:1).しかし,アハズヤの姉妹で大祭司エホヤダの妻となっていたエホシェバによって,ヨアシュとその乳母とは助けられた.ヨアシュは,6年間主の宮にかくまわれて大祭司夫妻に保護され,養育された.ヨアシュが7歳になった時,大祭司エホヤダは,軍隊を味方につけてアタルヤを殺し,ヨアシュを王とすることに成功した.エホヤダは,宗教的,政治的契約を民に結ばせ,主と王に対する忠誠を誓わせた.民は,ただちにバアルの宮と祭壇の像を破壊した(Ⅱ列11:17‐18,Ⅱ歴23:16‐17).ヨアシュは7歳で戴冠し,前835年から40年間治めた.彼は,大祭司エホヤダの存命中はその後ろだてによって賢明な政治を行ったが,エホヤダの死後,王と民は主に背いて主の宮を捨て,アシェラと偶像に仕えるようになった.エホヤダの子ゼカリヤが,神の霊によって立ち上がり,この罪を責めたが,民たちは王の命令により,主の宮の庭で彼を石で打ち殺してしまった(Ⅱ歴24:12‐22.参照マタ23:35).ヨアシュは,ゼカリヤの父エホヤダが自分に尽くしてくれたことを心にとめず,かえってその子を殺してしまった.やがて,アラムの王ハザエルが上ってきて,エルサレムを脅かし,主の宮の宝物を奪い取った.ヨアシュの家来たちは彼に背き,病床にあったヨアシュを殺害した(Ⅱ列12:20/12:21,Ⅱ歴24:25).彼はダビデの町に葬られたが,王の墓には埋葬されなかった.
⑷北王国イスラエルの第12代の王.エフー王朝の第3代の王で,前798年に王位につき,16年間治めた.エホアハズの子である.彼は北王国イスラエルの初代の王ネバテの子ヤロブアムの道に従って,主の目の前に悪を行っていた(Ⅱ列13:10‐11).しかし,彼は預言者エリシャが病床で死に臨んでいた時に彼を見舞った.エリシャは,ヨアシュに弓を射るように命じ,アラムに3度勝つことを預言した(Ⅱ列13:14‐19).祖父エフー,父エホアハズの時に領土の一部がアラムに奪われていたが,アッシリヤがこのアラムを征服するようになり,アラムがアッシリヤに過酷な貢ぎ物を課せられて勢力の衰えた時に,ヨアシュは,アラムのベン・ハダデと戦って,奪われていた領土を取り返した.ヨアシュはまた,南王国ユダの王アマツヤの挑戦を受けて(Ⅱ列14:8),いやいやそれに応じ,ベテ・シェメシュの戦いでユダに大勝し,アマツヤを捕らえ,さらにエルサレムまで進撃し,城壁を破壊し,神殿の財宝と人質を取ってサマリヤに帰った.
⑸ユダの子シェラの子孫(Ⅰ歴4:22).
⑹ダビデの勇士の一人で,ベニヤミン人.ギブア出身(Ⅰ歴12:3).
⒉([ヘブル語]yôʽāš) ⑴ベニヤミン人ベケルの子の一人(Ⅰ歴7:8).
⑵ダビデの時代に油の倉をつかさどった人物(Ⅰ歴27:28).

(出典:上沼昌雄『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

新装版 新聖書辞典
定価6900円+税
いのちのことば社