《3分で分かる》メソポタミアとは?

メソポタミアとは?

メソポタミア…

(新共同訳)([ギリシャ語]Mesopotamia) 「川と川に挟まれた地」という意味で,ヘブル語のアラム・ナハライムに相当し,セレウコス王朝以後の文献に認められる.これは当初ティグリス川とユーフラテス川の間にある地帯のうち,両川の源流地方やバビロニヤ平野を除いた中間部を指したが,しだいに適用範囲が広げられ,現在ではペルシヤ湾から北はハボル川以北,アルメニヤ地方まで含む表現となっている.ステパノはアブラハムがその地の出であると述べている(使7:2.参照創24:10).ペンテコステの時にエルサレムに来ていた人々の中にメソポタミヤ出身の人々がいた(使2:9).ここではヨルダン川東方を指す漠然とした表現のようである.
ティグリス川流域には砂漠も点在するが,ユーフラテス川周辺は全般に肥沃であり,古くから高度の文明が起こった.前3000年頃から活躍し始めたシュメール人,サルゴン王に指導されたアッカド帝国,エモリ人出身のハムラビを頂点とする古バビロニヤ帝国,旧約との関係が深いアッシリヤ,また新バビロニヤ帝国などが有名である.続いてアレクサンドロス大王の配下に下ったが,ローマ時代にはパルテヤ帝国が存在した.一時トラヤヌス帝が介入したこともある.紀元7世紀前半にイスラム教化され,今日では大部分がイラク領である.

(出典:石黒則年『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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