《3分で分かる》ポントスとは?

ポントスとは?

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ポントス…

(新共同訳)([ギリシャ語]Pontos) 「海」という意味.聖書では小アジヤ北東部の地域を指す呼称として用いられるが,元来は黒海(ポントゥス・エウクシヌス)を指す用語であった.ハリス川の東方,コーカサス山脈の北に広がる岩地の多い荒涼とした地域で,西はパフラゴニヤ,南はカパドキヤ,東はアルメニヤに接する.五旬節の時,この地方からエルサレムにもうでていた敬虔なユダヤ人たちは,聖霊降臨の証人となった(使2:9).パウロの協力者となったアクラはポントの出身であり(参照使18:2),そこには比較的早い時期から教会が存在した(Ⅰペテ1:1).
ポントの黒海沿岸は肥沃ではあるが,山地が張り出しており,幹線道路を築きにくく,海上交通が活用された.山岳地帯ではペルシヤの支配が弱まった頃,ミトリダテス1世がポント王国を建て(前337年),その王朝は6代続いた.最も隆盛な時代を築いたミトリダテス4世はビテニヤへも触手を伸ばした.ところがローマはそれを不満とし,ポンペイウスを派遣してこの地を征服させた(前66―63年).これ以降,ポント西部はビテニヤと合併されてビテニヤ・ポントと呼ばれ,南部と東部はガラテヤとカパドキヤ州に加えられた.紀元2世紀に旧約聖書をギリシヤ語に翻訳したアキュラ,異端的な教えを説いたマルキオンはポントの出身である.

(出典:石黒則年『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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