プリスカとは?
プリスカ…
([ギリシャ語]Priska) ポント生まれのユダヤ人アクラの妻で,プリスキラとも呼ばれる(使18:2).49年にクラウディウス帝が出したユダヤ人退去命令によりローマからコリントに移り,天幕作りをしていた.彼らはコリントに来たパウロを迎え入れ,パウロがエペソに移った時,共にエペソに移った.そこでアポロにさらに正確に主の道について教えた(使18:18,26).そして最終的にまたローマに戻った.パウロは同労者としての彼らの愛に感謝して,あいさつを送っている(ロマ16:3,Ⅱテモ4:19).このユダヤ人夫婦は異邦人の間でも受け入れられていた.プリスカの名前がアクラよりも先に書かれているが,それは,彼女の方が教会において影響力を持っていたためではないかと考えられる.パウロは彼女を正式の呼び名でプリスカと呼んでいるが,ルカは愛称としてプリスキラと呼んでいる.
(出典:上沼昌雄『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)