ピレモンとは?
ピレモン…
([ギリシャ語]Philēmōn) 「ピレモンへの手紙」の受け取り人.彼はパウロの伝道によって救われ(ピレ19節),さらにパウロによって同労者と認められていた(1節).その上でパウロから自分の奴隷であるオネシモのことをゆだねられた(10節).彼は愛に富んだ人物で,物質的にも恵まれていた.23節以下でエパフラスを初め何人かの人に,パウロからあいさつが送られているが,それがコロ4:10以下に出てくる人々と符合しているところから,ピレモンはコロサイの住人であったと思われる.彼は自分の家で集会を持っていたので,「家にある教会」(ピレ2節)と言われている.
(出典:上沼昌雄『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)