《3分で分かる》ヒノムの谷とは?

ヒノムの谷とは?

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ヒノムの谷…

([ヘブル語]gê hinnōm) エルサレムの南側にある谷で,「瀬戸のかけらの門」の入口の所にあった(ヨシ15:8,18:16,ネヘ11:30).「ベン・ヒノムの谷」と言われているのも同じ所(ヨシ15:8,エレ19:2).西と南からエルサレムの町を囲み,東の端でキデロンの谷と接する.ユダとベニヤミン領域の境界をなし(ヨシ15:8,18:16),今日アラビヤ語でワディ・エル・ラバビと呼ばれているのと同じであると考えられている.谷の東側には,モレク礼拝のために親が子どもたちを焼いたトフェテがあった(Ⅱ列23:10,Ⅱ歴28:3,33:6).そのため,預言者エレミヤは,ここを「虐殺の谷」と呼ぶ日がくると語っている(エレ7:32,19:6).また,谷の東南の山上には,モレク神の礼拝所としての高き所があった(Ⅰ列11:7).ユダのアハズ王とマナセ王は,その子をここで火に焼いて,モレク礼拝をした(Ⅱ列16:3,Ⅱ歴28:3,33:6).ヨシヤ王は,これらのトフェテを汚し,偶像礼拝を取り除いた(Ⅱ列23:10,13‐14,Ⅱ歴34:4‐5).このような火の恐怖や,ヨシヤ王による破壊,また汚物がそこで焼かれていたことから,やがてヒノムの谷([ヘブル語]ゲー・ヒッノーム)は,罪と災いを表す型となり,永遠の刑罰を受ける所を表すようになっていった.そして[ギリシャ語]ゲエンナということばが使われるようになり,それは日本語訳ではゲヘナと訳されている(マタ5:22,29‐30,10:28,23:15,マコ9:43,ルカ12:5,ヤコ3:6).

(出典:尾山令仁『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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