《3分で分かる》バシャンとは?

バシャンとは?

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バシャン…

([ヘブル語]bāšān) エモリ人の王オグの国土(民21:33等).イスラエル領となってからはマナセ部族領として,上記と合わせて全部で60回出てくる(申3:14等).
ヨルダン川の東,ヤボク川からヘルモン山までの間,ゲネサレ湖からハウラン山脈までの間の地帯を,ある時は大きく,ある時はさらに狭く限られた範囲を指して用いられた.ソロモンの統一王国では第6行政地区を成し(Ⅰ列4:13),アラム(シリヤ)の王ハザエルに侵略され(Ⅱ列10:33),最終的にはアッシリヤのティグラテ・ピレセル王によって捕囚となり,以後,アッシリヤ,バビロン,ペルシヤ,ギリシヤの領土となった.
この名は「なめらかな」「柔らかい」地の意味と言われる.その名の通り肥沃な地として知られ,強い雄牛,高い木などが語られている.そのため,北王国イスラエルの都サマリヤの貴婦人は「サマリヤの山にいるバシャンの雌牛ども」とたとえられた(アモ4:1).

(出典:榊原康夫『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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