バアシャとは?
バアシャ…
(口語訳)([ヘブル語]baʽšā’) 分裂後の北王国イスラエル第2王朝の初代の王(Ⅰ列15:33等).イッサカル部族で父の名はアヒヤ.第1王朝の創設者ヤロブアムの死後,その子ナダブが王となって2年目,対ペリシテ戦でギベトンの町を攻め囲んでいた時,おそらくその将軍であったバシャが反逆してナダブを殺し,自ら王となった.これはヤロブアム家の罪に対する審判として,当初は預言者の支持があったと思われる(Ⅰ列16:2).「ちりから引き上げ」という預言者エフーのことばから,バシャが低い階層出身と推測する説もある.前王朝に続き,南王国とは敵対的政策をとった(Ⅰ列15:16以下).バシャの王朝も前王朝同様,神への背反的姿勢の責めを問われ,バシャ自身の治世は24年だったが,その子の即位2年目に謀反によって滅びた(Ⅰ列15:33,16:8以下).
(出典:千代崎秀雄『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)