《5分で分かる》ネヘミヤとは?

ネヘミヤとは?

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ネヘミヤ…

([ヘブル語]nehemyāh) 「ヤハウェが慰めてくださった」という意味.⒈ハカルヤの子で捕囚の民の一人.後にエルサレムの総督になった.ネヘミヤの名がつけられているネヘミヤ記が彼についての唯一の情報源である.彼はペルシヤ王アルタシャスタ(アルタクセルクセス)1世(前465―424年)の献酌官であった(ネヘ1:11).最近の研究により,これが重要で有力な特権的地位であったことが明らかにされている.また王の後宮で仕える者は通常宦官であったことから,ネヘミヤも宦官であった可能性もある.祭司であり書記官であったエズラと比較して,ユダヤ人の間での彼の立場はより困難なものだったであろう.ある日彼はエルサレムの荒廃した様子と民の悲惨な状態について知らされた.彼は王に請い,帰国の許しを得,総督に任命された(前445年.ネヘ2:1‐8).帰国後,他国人による執拗な妨害にもかかわらず,彼とユダヤ人はわずか52日間で城壁を再建した(ネヘ6:15).彼はまたエズラと共にユダヤ人の間で改革運動を行った.城壁再建が完成した時,彼とユダヤ人はエズラに律法を朗読するように求め,彼らはその定めとおきてに従って歩むことを誓約した(ネヘ8章以下).ネヘミヤは12年間総督としての任務にあった(ネヘ5:14).その間,ネヘミヤの敵は彼の一連の動きに反逆の意図があるとしてアルタシャスタ王に告発した.これによって神の宮の工事は一時中止された(エズ4:7‐24).12年間,彼は貧しいユダヤ人のことを考えて総督としての手当(税金)を受けず,かえって自費で多くの人々を養った.これは彼が神を恐れる者であったからである(ネヘ5:14‐19).その後,彼はペルシヤに戻ったが,「しばらくたって」またエルサレムに帰ってきた(ネヘ13:6‐7).ネヘミヤが不在の間,エルサレムでは彼が行った改革にもかかわらず,再びさまざまな異教的な悪が行われるようになっていた.そこで帰国後彼は新たに改革を遂行しなければならなかった(ネヘ13:7‐31).
ネヘ2:6に示されているアルタシャスタ王の思いを考える時に,王が最初から12年間ものエルサレム滞在を許したとは考えがたいとして,ネヘミヤは城壁再建後にいったんペルシヤに戻り,そこで改めて総督に任命されたと考える者もある.ネヘミヤの死については知られていない.ただ,ヨセフォスは『ユダヤ古代誌』において,彼は非常に高齢で死んだと言っている.
⒉ゼルバベルと一緒に捕囚から帰還した者の一人(エズ2:2,ネヘ7:7).
⒊アズブクの子でエルサレムのベテ・ツル地区の半区の長(ネヘ3:16).

(出典:後藤敏夫『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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