《3分で分かる》ナザレとは?

ナザレとは?

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ナザレ…

([ギリシャ語]Nazara, Nazareth) [ヘブル語]ナーツァルから派生したもので「見張り」という意味.現在のエン・ナーシラ.イスラエル共和国に属するガリラヤの町.住民は主としてアラブ系である.下ガリラヤ丘陵地の盆地に建てられ,ネビ・サイン(標高488メートル)の南腹を占め,城壁がないこの町は,イエスの両親ヨセフとマリヤが住んだ地で,イエスはここで成長した(マタ2:23,マコ1:9,ルカ2:39,4:16).しかし公生涯においてイエスは2度同郷のナザレ人に拒絶されている(マタ13:54‐58,マコ6:1‐6,ルカ4:16,28‐30).イエスはこの地の出身であったため「ナザレのイエス」(使10:38)と呼ばれている.イエスの時代にはこの町は重要視されていなかったが(ヨハ1:46),その理由ははっきりしない.またナザレの名は,旧約聖書,タルムード,ヨセフォスの『ユダヤ古代誌』のいずれにも記されておらず,福音書に初めて登場する比較的新しい村である.4世紀以降キリスト教の重要な中心地となり,エルサレム,ベツレヘムと並び称されるようになった.
この地域は石灰岩層から成り,容易に水槽を掘って雨水を蓄えることができた.町の北東端には「処女マリヤの泉」と呼ばれる水くみ場があり,すぐ北にある聖ガブリエル教会の北48メートルの山腹から水を引いている.マリヤがここから水をくんだという言い伝えがある.

(出典:村上宣道『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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