《3分で分かる》トロアスとは?

トロアスとは?

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トロアス…

([ギリシャ語]Trōas) 小アジヤの北西部ムシヤ地方にあってエーゲ海に面する港町.パウロは第2回伝道旅行の途中,この地でマケドニヤ人が自分を招く幻を見,海を渡ってヨーロッパ伝道へと進んだ(使16:8‐11).第3回伝道旅行の折にもエペソから渡航し,再びマケドニヤへ向かった(Ⅱコリ2:12‐13).その帰途には,ユダヤ人の妨害によってやむなく離別したテモテ,アリスタルコといった同労者とこの地で落ち合い,7日ほど滞在した(使20:5‐6).パウロはまた,ここにカルポという名の協力者を持っており,上着と巻き物の保管を依頼したことがある(Ⅱテモ4:13).
トロアスは元来,ダーダネルズ海峡入口の東岸を指す地方名であり,ホメロスの叙事詩のトロイ戦争で有名なトロイ(イリウム)はトロアスの町から北へ20キロほどの地点にあった.この町は前4世紀末にアンティゴノスが建設し,アンティゴニヤと呼んだが,彼の死後間もなくアレキサンドリヤ・トロアスと改められた.ローマ時代,アウグストゥス帝からトラヤヌス帝の頃に最も繁栄したが,その遺跡は現在でも散見される.残存するエスキ・スタンブールの廃墟がその中心街であったと思われる.

(出典:石黒則年『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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