《3分で分かる》ツァドクとは?

ツァドクとは?

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ツァドク…

([ヘブル語]sādôq) 「正義」という意味.⒈ダビデ時代の祭司.アヒトブの子.サウル王の死後,当時ヘブロンにいたダビデの所に全イスラエルは集まり,かねて主が語られたとおりに,ダビデが油注がれて王となった(Ⅰ歴11:1‐3).その頃,続々とダビデのもとに集まってきた人々の中に,若い勇士レビ人のツァドクがいた(Ⅰ歴12:28/12:29).ダビデがやがてエルサレムに居を定め,神の箱を無事天幕に納めた後,ツァドクはギブオンの高き所で兄弟たちと共に祭司の務めを行った(Ⅰ歴16:39‐40).彼はダビデ時代の側近の一人,祭司として重んじられた(Ⅱサム8:17).
ダビデ王の晩年に近く,アブシャロムの反逆によって王が都落ちした時,ツァドクは神の箱と共にエルサレムにとどまるよう命じられた(Ⅱサム15:24‐29).共に残った参謀フシャイの画策で,王はアブシャロムの急追を危うく逃れることができた(Ⅱサム17:15‐22).ツァドクの息子アヒマアツは,アブシャロムの死と,それによる反乱の終結を,ダビデ王に伝えるべく走った(Ⅱサム18:19‐30).その時のアヒマアツの態度と後のダビデ王の復権に寄与するツァドク(Ⅱサム19:11‐15/19:12-16)を見ると,ツァドク父子の王への忠誠ぶりがうかがえる.
さらに,ダビデ王の死の間際,アドニヤの王位僣称に当たり,長年共に祭司として仕えていたエブヤタルが反逆にくみしたが,ツァドクはダビデ,ソロモンの側についた(Ⅰ列1:8).その結果,エブヤタルが失墜し,アロン家の大祭司系列はエルアザルの直系一本となった(Ⅰ歴6:1‐15/5:27-41).帰還したイスラエルの宗教的指導者ヨシュア,エズラはツァドクの子孫であった(エズ5:2,7:1‐5).エゼ44:15にはツァドクの子孫の主に対する忠誠が語られている.
⒉大祭司の系統の中で,シャルムの父(Ⅰ歴6:12/5:38).
⒊ウジヤ王の妻エルシャの父(Ⅱ列15:33,Ⅱ歴27:1).
⒋帰還したイスラエルの民バアナの子(ネヘ3:4).この人が,ネヘミヤの盟約に印を押した一人かもしれない(ネヘ10:21/10:22).
⒌同じく帰還したイスラエルの民イメルの子(ネヘ3:29).この人物がネヘ13:13で学者とも呼ばれている人物と同一かもしれない.

(出典:下川友也『新聖書辞典 新装版』いのちのことば社, 2014)

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